おかげさまです。

断酒生活、おかげさまの気持ちを大事に生きています。

依存症は成育歴も影響すると考える

2016.10.28 断酒135日目

お酒を飲み始めたのは大学生の頃から。

当然普通飲酒だった。

何本も飲むことはなかったし、飲まない日もあった。

けれど、飲む日は決まって寝れない夜でもあった。

 

サークルに入ってから、深酒をするようになった。

強いお酒を好むように。この頃からブラックアウトも度々。

友人にも飲んでも飲まれるなと言われるようになっていた。

大学はみんなまともな家に育っている人ばかり。

育ちの違いに戸惑うことも多かった。

実家から離れての解放感と、幼少期からの痛み悲しみをお酒で癒すようにもなった。

社会人のサークルにも参加するようになった。

大人との絡みが心地いい。同世代より気が楽だった。

いつもお金のかからない飲み会に参加出来ていた。

もちろん銘酒が並ぶお高いお店。学生がいくような店ではなかった。

アラサー、アラフォーのお姉さま達の酒豪っぷりがたまらなくかっこよくみえた。

最年少だったせいかずいぶん可愛がってもらった。

ときどきお酒を貰ったりご飯もご馳走して貰った。お客なのに。

 誕生日にはスコッチのボトルまで戴いた。

喫煙も始まり、お酒、煙草の依存生活が出来あがっていった。

 

お酒を飲んでも、煙草を吸っても、満たされない不安がいつもいつも私の心を覆い尽くしていた。

楽しみは、飲むこと。それ以外にあったのだろうか。

20代、始まったばかりだと言うのに。

お金もなかったし、大学の友人たちのように旅行やおしゃれ等には

全く興味がなかった。片手にはお酒。合い間に煙草。

1人の時間の過ごし方。

 

適当に学生して、学費稼ぐためのバイト、僅かな残金で飲み歩き。

20代前半はそんな生活だった。

本当はキラキラしている女性たちが羨ましかった。

おしゃれに旅行に趣味に。

そんな過ごし方私は一生出来ないと思いこんでいた。

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2018.10.21 断酒858日

過去の自分を振り返って、お酒に依存していくプロセスをこうしてみていくと

私の原因は、育ってきた環境がとても大きく影響していると感じます。

虐げられてきた過去に、自分から好奇心をもって取り組むような環境もなく

何時怒鳴られるのか、いつ物がどこから飛んでくるのかも分からず、

不安におびえるような家庭に育って、夢や希望というものを描く想像力すらも

乏しいものでした。

幼少期から健全な親子関係が築けている子供というのは自分の力を発揮すること、

何かにつまずいても回復する力、それは機能不全家族で育った子に比べるとやはり

しっかりと根をはり生きる力を持っています。

信頼関係がしっかりできている親子は、人付き合いもまた躓きにくいです。

信じられる親の元で育つ子は、自分自身をも信じることができ、

自分を信じることができると、何かに挑戦したり、挫折してもまた取り組もうとすることができます。

幼少期のプロセスがいかに社会に出て生きていく土台形成に大きく影響するか、身をもって感じるところです。

私も今では2児の母ですが、子どもと向き合い、信頼関係やコミュニケーションをとることを大切にしていこうと心にいつもとどめています。

全ての人が成育歴の影響で依存症になるとは限りません。

私の妹はお酒や何かに依存することはありません。

しかし、やはり生きづらさを抱えながら自分らしくいきることに時間がかかったと言っていました。

自分の子供にはこんな思いをさせたくはありません。

依存や生きづらさのない、のびやかな時間を人生で過ごせるように。

親として子供にしてあげたいと切に思います。

 

今日の山びこ 断酒寸言集「山びこ」より

「断酒の道ははるかに遠い、しかしその入り口はすぐ  そこにある、それは今日一日断酒することである」

新入会員の中には、ときどきこう言う人がいます。
「職場がうるさいので、退職までは断酒会に入って酒を止めます。・・・・」と。
今まで何十年と飲み続け、酒を飲むのが生きがいであった吾々です。
「酒をとり上げられるくらいなら死んだほうがましだ」と真剣に思っていたわれわれですから、今日から一生酒を断つという決心は、清水の舞台から飛びおりる以上につらいことであり、将来の夢も希望も無くなって、死にたい気持ちになるのも無理からぬことと思います。
この難行苦行を死ぬまで続けなければならないのかと思うと、つい決心が鈍り「断酒なんてやめた」とばかり又、酒を口にしてしまいそうになります。
「千里の道も一歩から」と言います。断酒も60歳まででよろしい。
いや、一年でもよいし。一ヶ月でも結構。
しかし、どの場合でもまず今日一日の断酒からスタートです。
そして明日もまた、「今日一日断酒」をやればいいのです。