共依存関係についてのお勉強会です。
2018.12.13 断酒911日
今日はママ友と心理カウンセリングの勉強会の予定でしたが、
ご都合が合わなくなり、延期となりました。
予定していたことが変更したり、延期になることは実は悪いことではなく、
空いた時間で普段見送っていたことをやる時間にしたり、
休息の時間にしなさいというサインでもあります。
私も実は夜中まで、資料作成をしていたのもあり、
休息と復習の時間とさせていただきました。
さて、今回の勉強会のテーマは「共依存関係」についてでした。
ちなみに前回はアダルト・チルドレンです。
せっかくですので、復習兼ねてここでプチお勉強会をします。
長くなりますので、興味のない方はスルーでお願いします。
断酒においても、イネイブラー(病を助長する人)にならないための関わり方などが家族や周りの人が気を付ける講座などがあります。
共依存関係は、夫婦であったり、親子、友人、だけでなく、他者を援助する立場にある専門職やボランティア活動する人たちにも見られます。
親切心がどこから共依存になるのか。
何をもってその親切心が働くのかがポイントになります。
イネイブラーの人が口をそろえて言う言葉があります。
なんでしょうか?
そう、良く耳にするのが「あなたの為を思ってやっているのよ」
「この人、(子供)は私がいなければだめになる」
え…?あなたのため?
え…?だめになる?
笑止千万!
なりませんよ~~~
そう、イネイブラーさんは、親切を武器にして感謝されることで自分の存在価値を見出しているのです。
かいがいしく相手を世話をしていると見せかけて相手を支配し自分の承認欲求をみたすことに夢中になります。
相手の依存症、若しくは相手に自分を依存させることを改善させることは実は願ってはいません。
依存されなくなったら?
大変!自分の承認欲求を満たしてくれる人がいなくなってしまいます!
共依存は「人」に依存します。
常にそのターゲットを探しているのです。
だから依存症になっている人や、人に甘えて自律をしないと言った人と繋がりやすく、その人の周りでは何らかの争いやトラブルが絶えず巻き起こっていることが多いです。
アルコール依存症は否認の病と言われています。
アルコール依存症だけではないんですね。
依存症は否認の病。
つまり共依存もまた否認する人がとても多いのです。
親切心との境が難しく、日本独特の文化も関係しているのもありますね。
見分けるひとつのカギは、親切にしたあとに見返りがないことに
苛立ちを感じるかどうかがあります。
共依存症者は見返りがない、賞賛や感謝がなければ自分の承認欲求が満たされないので
相手に怒りや恨みを抱く傾向が強いです。
本当の親切は見返りを求めてやるでしょうか?
見返りがないと怒りや恨みを抱くのは、真の親切ではありませんよね。
共依存セルフチェックテストはネットでも簡単に出来ますので、気になる方は1度やってみてみるといいかもしれませんね。
では、度が過ぎず、依存症にはどのように接するのが適切でしょうか?
また、共依存はどのように回復するのが望ましいでしょうか。
まず、依存症者は本人の問題は本人が解決すること、周りは見守ることが大切です。
本人が治療意欲を持って取り組むことが1番の治療になります。
なぜ治療が必要なのか、
依存することによって失うもの、デメリット(時間、お金、信頼関係、健康な体、仕事など)をしっかりと認識してもらうことです。
次に共依存症者はまず自分は自分、人は人と切り分けが出来ているかを確認し、対等な付き合いが出来ていないと思う相手であれば適切な距離をとる、離れることをする。
また、相手に恨みを抱かない健全な思考を取り戻すステップを踏んでいくよう、カウンセラーの適切な指示のもと行動を変えていきます。
共依存症者は相手の問題を自分の問題として捉えてしまう傾向があるので、他者との境界線が曖昧です。
全ては自分を信じる自己肯定感が低い故に、相手からの賞賛や承認を得ないと自分を認めてあげられないことからきています。
また恨みは怒りからくるもので、怒りは本来、辛い、寂しい、悲しい、不安、心配という感情から生み出されるものです。
その感情は何が起因しているのかを知ることで、自分をしっかりと癒し、愛せる自分になることが回復において最も重要なことです。
今回、ママ友さんとのお勉強会なので、子供との共依存関係も近年では毒親として、書籍で取り上げられているのをみかけることから、
毒親とならず、伸びやかに本来の成長を促進できる存在として機能する親となれるよう、ペアレント学習にも繋がるかなとも思えました。
また私も、夫婦間でも友人間でも、イネイブラーにならず、互いに1人の人間として自律し、対等で適切な交流をしていける仲になることで豊かな人間関係を築いていけるよう、心がけていきたいと思います。
私もアルコール依存症でした。
同じようにアルコール依存症の方も、共依存傾向のある方も、ご自身を大切な1人の人間として、これまでの経験を元に、是非学びに変えて頂ければ幸いです。