節酒のきっかけ
2016.10.30 断酒137日目
このままでは、いけない。なんとかしなければ。
本気でそう思ったのは、結婚が決まってから間もなくのことだった。
その日も週末飲み過ぎて帰ってきた私はブラックアウトして彼にいつものように迷惑をかけていた。
愚痴やら文句やらを一方的に言いだし挙句泣きだして寝る。
翌日になるとその記憶はなく、彼はそれに疲れ切っていた。
目覚めた私に彼が言い放った言葉に絶句した。
なんでも受け止めてくれると思っていた。
この告白に、彼のこれまでの苦悩や葛藤がすぐに手に取るように分かった。
変わらないと。。
必死でネットで情報を集めた。
断酒会のネットで家族からの被害レポを読んで自分がいかに彼に迷惑をかけていたかを深く反省した。
が、やめることがどうしても出来なくて、節酒することを誓った。
とにかく、記憶を無くさずに帰宅すること。帰宅してもきちんと会話ができること。
この2点を守る約束をした。
それから間もなく、入籍、挙式、披露宴。
数ヶ月後には妊娠が分かり、妊娠発覚から授乳が終わるまでお酒は1滴も飲まずに過ごした。
煙草も妊娠発覚して体が受け付けなくなり吸えない体になった。
約2年のクリーン生活。子供のおかげもあり飲酒も喫煙も欲することはなかった。
授乳を終えて、間もなく飲酒再開。普通飲酒に近い飲み方だった。
そのころ妊娠を機に、親と絶縁をしたのもあり、心の平安が保たれていた。
でも、人生はいつも思わぬところで落とし穴が待っている。
主人が鬱になった。
2018.10.23 断酒860日目
節酒。アルコール依存症になったものは節酒ができないから依存症なわけで。
できるわけがなく。結局つぶれるまで飲むことしかできなくなっているんですね。
何とか信頼を回復しようと、飲み会の時は必至で記憶を失わないように、
帰ってからも普通に会話ができるようにして帰るようにしていました。
とは言え、帰宅中に必ず家で飲みなおし用のお酒と食事を必ずコンビニで買って帰ってました。
普通に会話しているつもりになっていただけで、べろべろだったでしょうね。。
主人には本当に迷惑をかけていました。
過去のブログを読んで、あの時のような悲しい気持ち、やるせない気持ち、憤りなど、もう二度と抱かせてはいけないと改めて思いました。
今日の山びこ 断酒寸言集「山びこ」より
「酒害者は自分の最も頼りにする人から傷つけていく」
家庭裁判所の離婚調停で、最も高率を示しているのが酒にまつわる事件です。
今日も全国各地の家裁でこの種の調停が行われていないところはないでしょう。
そして申立人である酒害者の奥さんは、異口同音に訴えるのである「もうこれ以上の我慢はできません、何とか別れさして欲しい・・・」と。
そして、酒害者である夫は「別れないでくれ・・・」と哀訴するのです。
酒害が進むにつれて、甘えの心が増長していくことは知られています。
酒害者が最初に甘えるのは家族です。
酒を飲んで起こしたしわ寄せをすべて家庭に持ち込んでくるのもこの甘えの心の結果なのです。
このようにして酒害者は自分の最も頼りにする家族の心を傷つけ、やがて勤務先の上司・同僚、入院すればしたで医師や看護婦の心を失ってだんだん孤独になっていくわけです。
どこかで断ち切らねば酒害者の末路は目に見えるようです。
断酒会を訪ねてみましょう。
断酒会の仲間は酒害者を孤独にはしません。
十年知己のようにあなたを迎えてくれるでしょう。
なぜなら、その人達も酒害者だからです。
もまた初日なのだと思うことが大切である。