おかげさまです。

断酒生活、おかげさまの気持ちを大事に生きています。

空虚感の中にいた

2016.10.29 断酒136日目

 社会人になると、激務が連日続いた。

9時出勤、12時帰宅。それから家飲み。

週末は昼まで寝て、午後から飲み会。

翌日はつぶれてまた昼まで寝て、夕方から飲み直し。

月曜から二日酔いでスタート。

家のみでブラックアウトはなかったが、

外で飲むと大抵ブラックアウトして帰宅時を覚えていない事が多かった。

彼氏にも泣きながら電話をしたり、迎えにきてもらったり。

 

20代後半は以前からの付き合いのあった酒豪のお姉さま達と、

または仕事で知り合った酒豪のお姉さまと必ずどちらかと毎週飲んでいた。

 お姉さまたちは休肝日を週一作っていると言っていたが、

私にはそれが既にできなかった。飲まずにはいられなかった。

 自分のためにお金を使うことは殆どなかったけれど、

 唯一大きなお金を使ったのは、心理学学校へダブルワークしながら通ったこと。

夢中で学んだ。テキスト通りの心の昇華はなかった。

海外旅行も、素敵な服やコスメも、家具や料理教室、輝ける方法はいくらでもあった。

でも、私はなぜこんなにも満たされないのか知りたかった。

なぜ、こんなにも生きづらいのか知りたかった。

当時は学んでも学んでも、なにも変わらないことがより虚しくさせた。

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2018.10.22 断酒859日目

20代はアルコール一色でしたね。仕事とお酒。

なんともつまらない人生です。

それでも、大学の学位とwワークしながら取ったカウンセリング心理学の資格は自分の人生の中で褒められることだと思っています。

当時は学んだことが特効薬として心の回復にはなりませんでした。

でも、10年が経って思うのは、間違いなくこの知識があったからこそ自分を癒せてきたのだと確信しています。

時間がかかるのは確かです。

断酒にしても、ACにしても、いちふつかで解決できるほど簡単なものではないのです。

長い年月をかけて、心身を蝕んできたのですから、時間をかけて治癒していくことが結局は遠く長いようで、近道なのだと思います。

人を助けられる仕事に就きたいと思っていたけれど、自分が癒えていないうちはとてもではないが助けることは難しいことでした。

断酒を始めてからも、カウンセリング心理学での知識は大いに役立ちました。

なぜ自分はこんなにもお酒を求めていたのか。

ACであり、満たされない心の空虚感を埋めるために依存していたのだと改めてわかりました。

何故アダルトチルドレンが癒されないのか。

お酒に依存することで本当の治癒をしてこなかったのです。

まずはシラフになり、自分をしっかりと癒しきることが大切で、こうしてブログで自分を振り返りながら内なる自分、インナーチャイルドを丁寧に癒していくことができました。

高い学費と多くの時間を費やしましたが、カウンセリング心理学との出会いは今も育児や生活において役立つことが多く、これからも生活に生かしていきたいと思います。

 

今日の山びこ 断酒寸言集「山びこ」より

「断酒道には王道もなければ近道もない 」
のんでいた頃の私たちは、高慢と自己中心的な考え方に満ちていた。
しかし幸いにも、私たちは酒を断つ決心をすることができ、まがりなりにでもそれを実行してきた。
だが、私たちの心はともすると、高慢になり、自己中心的になりやすいものです。
酒をやめた当初は自信もなく、一日、一日を真剣にすごしていたが、一ヶ月を過ぎる頃から少し考え方が変わってきたように思います。
例会に出なくても断酒はできるのではないかとか、何も無理して生涯断酒を誓わなくても、少しぐらいなら時には飲んだっていいのではなかろうか。
私は本当に酒害者なんだろうか。
そうでなかったのではなかろうか・・・と、私たちは結局は酒に手を出して失敗してきた訳です。
自分だけが特別のエスカレーター付きの道路に立っているのではなく、自分も皆さんと同じように泥だらけの急峻な断酒道を、もがき苦しみながら一歩一歩踏みしめ歩かなければ真の生涯断酒は完遂され得ないのだと、改めて考えなおそうではありませんか。