おかげさまです。

断酒生活、おかげさまの気持ちを大事に生きています。

がんばれない がんばらない

2016.11.23 断酒161日目

 「がんばれない!!」

忘れもしない。4歳を控えた息子が私に向かってはっきりと叫んだあの日を。

何気ないつもりだった。

「もう少しでできるから、頑張ろう?ね?」

靴下が上手に履けなくて急かすように言った私に彼は大声ではっきりと叫んだ。

「がんばれない!!」

言葉のやりとりで会話らしい会話がなかっただけにものすごい衝撃だった。

  

嬉しかった。彼の気持ちが知れた。

同時に大人たちはどれほどのプレッシャーを彼に与え続けてきたのかを知る。

4歳前にして、ここまで苦しませていたのかと胸が痛くなった。

この瞬間から、我が家では息子には頑張ろうは言わないことにした。

もう十分頑張っているのだから。

 

年明け、1月4日、モヤモヤがはれず焦燥感を抱えながらネットにかじりついていた。

やっと探した都内某所の発達支援教室に電話をした。

先生はあたたかく迎えてくれた。

この4カ月後にやっと地元のドクターと会い、さらにその1ヶ月後に

療育がスタートした。発達障害と告げられてから半年が過ぎていた。

 

未だに、保育園と療育センターと行政のやりとりに疲弊するし、ストレスも感じる事のほうが多い。

働きながらでは思うように進まない事ばかりだ。

 それでも、 ゆっくりと、確実に成長していることを肌で感じる。

  

私がぼんやりとしているとまた私が何かに悩んでいると息子が察して、

「悲しいのはみたくないんだ

僕は笑っているのがいいんだ。

お母さん、笑って。」

そういって小さな手で私の両頬を包んでくれた。

 笑って生きよう。

 

がんばらず、ゆっくりと。

 

2018.11.1 断酒869日目

上の息子は手がかかる子で、0歳から4歳くらいの育児は辛い記憶の方が鮮明に残っています。

でも今の6歳の息子をみるとよくここまで育ってくれたと子供に感謝です。

2年前の上記の日記を読んで、親の努力よりも、初めてだらけのなかで生きている

子供の努力を何よりも忘れてはいけないとハッとしました。

自分ばかりが頑張っているのではない。

みんなみんな自分の人生を懸命に生きているのだということを

忘れてはいけないと改めて思いました。

 

今日の山びこ 断酒寸言集「山びこ」より

「断酒できたと思ってはいけない、まだ断酒している最中なのである」
コップに半分の水が入っている。これをみてA、Bの二人が言った。
A「もう半分しかないのか」
B「まだ半分もあるのか」
同じコップ半分の水に対する考え方でさえ全くこのとおりです。 断酒についても同じことが言えます。
C「もう三年も断酒したのだ」
D「まだ三年しか断酒していないのだ」
酒害の治療法は唯一、「断酒」しかないことはいまや明白な事実。
しかも、これは「生涯断酒」を完成しないことには全く断酒の意味を失ってしまうものであることも明白。
とするならば「断酒三年」なんてほんの入り口。
これから、五年十年と続けなければならないのである。
私たちは、常に「もう何年やめた」ではなく「まだ何年しか止めていない」と考えていなければいけないのである。